ハーズコンポ(発酵攪拌機)

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ハーズコンポ(発酵攪拌機)について

八王子バイオマス・エコセンターでは、オズマニック(加圧混練装置)と同じく、日本システム化研(株)が開発したハーズコンポ(発酵攪拌機)を導入しています。

ハーズコンポ(発酵攪拌機)の処理の流れ

オズマニック(加圧混練装置)によって前処理されたものが自動制御のコンベアによって発酵槽に運び込まれます。この時点ではまだ十分な発酵が促されていないため堆肥とは呼べません。この発酵槽において、十分な空気を与えられながら、一定以上の温度で管理されることで、熟成状態に近づいていきます。

ハーズコンポ(発酵攪拌機)は、前後往復するスクープ式撹拌装置です。ハーズコンポ(発酵攪拌機)が堆肥の山を適度に撹拌することで、適切な空気が発酵槽中に送り込まれます。空気が送り込まれると、好気性菌が活性化し、堆肥の発酵がどんどん進んでいきます。

発酵槽の中で撹拌された堆肥は、より発酵を促すために、戻しホッパーから自動制御のベルトコンベアでオズマニック(加圧混練装置)に戻されます。戻された堆肥は、同じくオズマニック(加圧混練装置)→ハーズコンポ(発酵攪拌機)の工程で再処理されます。発酵の進行具合を確認しながら、この工程を5回程度繰り返します。

十分に発酵が促された堆肥は、調整槽に仮置きしたあと、熟成・製品等にある熟成室へ送られます。

ハーズコンポ(発酵攪拌機)の技術と特徴

1.発酵を促す撹拌と送風の技術

発酵槽の床面には、さらに発酵を促すために空気を送り込む管が配備されており、24時間新鮮な空気を発酵中堆肥に送り込みます。また、自動制御されたハーズコンポ(発酵攪拌機)により、堆肥の山を効率よく撹拌します。

2.水分と塩分の剥離効果

食物残渣には、よく塩分が多く含まれている場合があります。このような塩分を、ハーズコンポ(発酵攪拌機)の「剥離効果」により、撹拌の際に水分と一緒に飛散させて剥がします。この技術により、完成堆肥中の塩分濃度を下げることに成功しています。

3.自動制御で省エネ、低コスト

オズマニック(加圧混練装置)と同様、すべて自動制御となっているため、高い作業効率を保っています。また、使用する動力は電気のみで、ガスや燃料は一切使用しません。そのため、管理がしやすく省エネかつ低コストな工場運営を実現しています。

このように、オズマニック(加圧混練装置)による加圧混練処理とハーズコンポ(発酵攪拌機)による撹拌処理を行うことにより、食物残渣と剪定枝チップ、オガクズ等が適正にリサイクル処理され、優良な堆肥が完成します。